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エコツアーに出発!

石垣島、3日目です。父と母は小浜島にゴルフに出かけてしまいました。残った我々3人は、エコツアーなるものにでかけます。本日も天候は曇り。気温は最高気温17度(↓)。昨日よりはましですが、波が荒く、とうていシュノーケリングはできそうにありません。

ツアーといっても、ホテルに現れたのは、ダックスフント(自称?ガイド犬)を連れたジャージのおじさん。(だいじょうぶなのか?)
ま、任せてみることにしましょう。年季のいったワゴンに乗り込んで島の北部へ向かいます。
「では、最初に小さな山に登ってみましょうか」
と指差された先は、どう見ても登山道ではないんですが。
「だいじょうぶ。登れます」
黒檀や槙にからみついたつたを振り払いながら岩をよじ登ってたどりついたのが、こちら。
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「どうです?」
(って言われても、ここ、どこ?で、今日はどういうスケジュールなの??)
「ほら、ここにオオタニワタリが生えてますよ。食べてみましょうか」
(・・・へぇ、おいしいかも・・・)
「じゃぁ、次はどこへ行きましょうかねぇ」(おじさん)
(って、決まってないのかい、をい!)
「私、コウモリが見たいんです!」( 娘)
(そ、そうなの?)
「では、洞窟探検に行きましょう。レッツゴー!」(おじさん)

といわれて、たどりついたのは、ただの畑。看板も何も立ってません。
「この向こうに、あまり知られていない洞窟があります。そこにカグラコウモリがいますからね~。では、この長靴に履き替えて、懐中電灯を持ってください」
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なんだか、小学生にもどって探検ごっこをしている気分です。をを、水の中に手長エビが。
「おいしそう!」(娘)
「いちおう、大事な商品なんで、食べないでくださいねぇ」(突然、商売人になるおじさん)
「あ、あそこにコウモリがいます。いいですか。電灯を下に向けてそっと近づいてください。ワンチャンスですからね。お母さん、カメラ構えて!それっ!」
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・・・コウモリ、ぜんぜん動きませんが・・・
「寒いからですかねぇ。ぜんぜん動きませんねぇ。触れるかもしれないですねぇ」
「えっ!私、触ってみたい。わぁ、ふわふわ。かわいい♪」(娘)
やはり鳥ではなく哺乳類ですね。
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・・・で、顔は豚顔です・・・
ところで、このコウモリさん、絶滅危惧IB類(EN)(環境省レッドリスト)だそうです。

カンムリワシの幼鳥が飛ぶ訓練をしているのを観察したり、野いちごをつんだりしながら、次に向かったのは、「牧場」。後で調べたところ、「明石パラワールド」という、パラグライダーの発着基地で、広大な台地のようなところ。そこに、半分野生化した牛や馬がいます。
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「春に子馬が生まれたばかりですので、近づくと蹴られますよ~。向こうに見える砂浜は、アカウミガメの産卵場所として有名です」
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牛糞の上に生えている巨大なキノコは、通称マジックマッシュルーム、幻覚作用のあるキノコです。渋谷あたりで一時流行った合法ドラッグですが、今は違法になりました。
「売買したり、かいだりせずに、持っているだけなら大丈夫ですよ」
(・・・え?そうだったっけ?)


「さて、そろそろお昼にしましょうか」
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と、連れられてきたのは、小さな食料品店。隣に八重山そば屋がついてます。
「ここが石垣島でいちばんおいしい牛そばの店です。」
自営の牧場産の牛肉をたっぷり使った牛そばは500円。たしかに、おいしいです。
「島こしょうをたっぷりかけて食べてみてくださいね~」
ここで、おじさんやおらレジ袋を取り出し、牛肉を取り分けてます。(なぜ?)
「シークァーサがなってますね。食べてみましょうか」
(・・・それは、牛そば屋さんの畑に生えているのでは?・・・)
「すっぱーい!」(娘)
「これ・・・金柑のような気がしますが」(私)
「えっ、そうですか?そうですね。金柑ですね」(おじさん)
(・・・をいっ!)

「では、次にアオサ狩りに行きましょう。今日は米原ビーチは波が荒くて近寄れないので、風が吹き込まない小さな浜に行きます」
ほんと、小さな浜でした。ちょうど干潮で、あちこちに潮溜まりができています。アメフラシや、ナマコ、うつぼやチョウチョウウオの稚魚を観察したあと、私はアオサをつみました。

「それでは、最後の目的地、吹通川のマングローブ林です」
今度はビーチサンダルに履き替えて、湿地帯に出かけます。
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おおっ、シオマネキの大群が、いっせいに白い右手を振ってます。近づくと穴にもぐってしまうので、この距離が精一杯でした。(望遠レンズがほしいわぁ。)

「では、ちょっと呼び寄せてみましょう」
とおじさんは、先ほどの牛そば屋で取り分けてきた牛肉を小さくちぎってまきはじめました。すると、ムツゴロウにそっくりのトビハゼが泥の中から現れて、ぴょんぴょんはねながらよってきます吸盤のような口に、牛肉をめいっぱいほおばって急いで水の中に戻っていきます。
あ、あちこちで牛肉をめぐってトビハゼが喧嘩を始めました。背びれを立てて威嚇しあっています。

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「じゃ、ちょっと探検してみましょうか」
といわれて、入っていったマングローブ林。ひざまで泥にずぶずぶ入ってるんですが・・・
「気持ちいいでしょう?」(おじさん)
・・・ま、そうとも言える、かもしれない・・・
なんか、おじさんと一日つきあって、東京の「効率主義」では測れない何かが得られた気がします。

「そうそう!この先に、石垣島一おいしいサータアンダーギを作る牧志さんの店がありますからね。ちょっと寄りましょう」
と、おじさんは小さな売店に走っていき、黒糖のサータアンダーギをおごってくれました。

確かに、旅行中に食べた、どのサータアンダーギよりもおいしかったです。
by myobento | 2007-04-04 17:35 | 旅行

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フルタイムで働く私と家族のお弁当を作っています。時代遅れのお弁当ですが・・・

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