人気ブログランキング | 話題のタグを見る

霊山、高野山へ

奥の院から、来た道をもどって次は金剛峰寺へ。
日本史で、「最澄→比叡山 延暦寺、空海→高野山 金剛峰寺」と習った中学校時代がなつかしい。(漢字を覚えるのがたいへんでした。)
さすが全国の真言宗の総本山。
霊山、高野山へ_f0005043_11354342.jpg

堂々たる本堂でびっくりしました。
屋根の上には2つの大きな樽。たぶん、火災の際に、雨水をためたこの樽をひっくり返して消火するのでしょう。せっかくなので、中を見せていただくことにしました。
玄関から入ってすぐ裏手にあるのが、巨大な厨(台所)。なんと、2000人分、2石のご飯を炊くことができる大釜や、ねずみ返しがついた野菜置き場、井戸水をそのまま汲み上げて貯めてある巨大な流し場など、かつての僧侶の暮らしを垣間見ることができます。
霊山、高野山へ_f0005043_1149926.jpg

渡り廊下を渡って、別殿へ。そこにあったのは、今まで見たこともないスケールの大きさの石庭、蟠龍庭でした。広大な世界を感じさせる清々しい良いお庭に対峙し、しばし、静寂のときを過ごします。
さて、そろそろお昼時。地元の人によると、「お山は物価が高くてかなわん」とか。霊山、高野山へ_f0005043_11571497.jpg
確かに、観光客相手の「精進料理」は軒並み3000円以上。
そういう中、最近できたらしいこざっぱりとした食堂を発見。「中央食堂 さんぼう」です。私が頂いたのは、麦大豆ごはん定食(1050円)。自家製の胡麻豆腐、粟麩の田楽、季節の野菜などがつく精進料理。どれもおいしかったのですが、特に粟麩の田楽がねっとりとクリーミーで不思議なおいしさでした。


お土産の胡麻豆腐も買ったことだし、そろそろ帰路につくことにしましょうか。ケーブルカーで下まで降りると、暖かいのにびっくり。急行が橋本駅を過ぎる頃には、街中に小さな家々が立ちならんでいるのにまたびっくり。昨日まではこれが普通の風景だったのに。人もまばらな霊山高野山で一日過ごすと、下界の滓のようなものにアレルギー反応が出るようになるんでしょうか。
それだけ高野山は稀なる場所ということかもしれないですね。

追記:他のブログを拝見すると、どうも夏の高野山は人があふれ、駐車場に入る車が大渋滞をする一大観光地らしいです。高野山を訪れるならオフシーズンの今頃をお勧めします。




霊山、高野山へ_f0005043_1282043.jpg
こちらは、高野山名物「やきもち」。焼いてあるのに不思議に翌日も固くならないおもちです。
小豆の甘さも上品でちょうどよく、焼いたおもちの香ばしさが、ほうじ茶とよく合います。このお土産、実は、帰り道いっしょになった大阪の年配の方から「お嬢さんに」と頂いたんです。なんでも、毎月のように高野山にはお参りにいらっしゃるのだとか。「今朝は早起きしてお勤めをしました」と言ったら、「えらいなぁ」とニコニコされて、お土産を持たしてくださいました。
おばあちゃん、やきもち、おいしかったです。ご馳走様でした (^^)
 
by myobento | 2007-12-02 11:24 | 旅行

毎朝20分で作る!お弁当の記録


by myobento

お弁当を作り始めて
早20年。
フルタイムで働く私と家族のお弁当を作っています。時代遅れのお弁当ですが・・・

検索

タグ

画像一覧